本丸御殿台所南側の井戸は今も水を湛えている。ちなみに、平成18年1月17日現在の現地表面から水面までの深さは約12メートル、井戸底部までは約19メートルであった。井戸の内径は約1メートルであるから、今も約550リットルの水を湛えていることになる。『作州津山御城内之記作州津山之御城開築』が記す「本丸井地形より拾間水深サ五間」とは、この井戸のことを指している。
お城の井戸
雨上がりの津山城跡を訪れた時、石垣から大量の水が噴き出しているのを見かけた。その場所は裏中門南桝形南面の石垣である。津山城跡の中で唯一岩盤が観察される場所である。北斜面の地形を削平し桝形を造出しているが、この時、南石垣面で高さ約1メートル程度にわたり岩盤が削り取られている。石垣はこの岩盤の上に直接積まれており、地下に浸透した雨水はこの岩盤面をつたって石垣から噴き出していたのである。これを見て、丘陵の頂部に位置する本丸の井戸にも水が溜まるということが理解できた。
「津山瓦版」より引用
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『正保城絵図美作国津山城絵図』「国立公文書館デジタルアーカイブ」CC0 1.0 全世界 パブリック・ドメイン提供
津山市(津山郷土資料館所蔵)公式サイトの古写真をWikipedia:ウィキペディアより引用(パブリックドメイン)